メタボリック、中性脂肪、
脂肪、コレステロール、
糖質制限、サプリ、健康食品・・・
さまざまな言葉やブームが次々に現れて、
正直ついていけない。
そう感じてる方も多いと思います。
私もそのひとりです。
そこで、
エムジーファーマの研究開発部長である
農学博士の笹川さんから
優しく簡単に、いろいろ教えてもらいました。
太巻
本日はよろしくお願いします!
ほんと全然知らないので、色々教えてください。
笹川
はい、よろしくお願いします!
なんでも聞いてくださいね。
太巻さんは中性脂肪が気になりますか?
太巻
そうですね。
40歳になって、
健康診断や人間ドックを受ける機会も増えて、
気になってはいるんですが、
正直、何をどう気にすればいいのかが分かっていないという(笑)
笹川
分かります。
理解して、納得してないと、
具体的に行動しづらいですよね。
でも、太巻さんだけではなくて、
多くの方が同じ気持ちだと思いますよ。
ちなみに、こんなアンケート見たことありますか?
太巻
初めて見ました。
これって何が分かるんですか?
笹川
まずは、血中中性脂肪値の基準値は30〜149mg/dLがとされていて、
150を超えると要注意なんですね。
調査の結果、その150を超えている割合が、
全年代の平均で男性が40%、女性が25%だとういことです。
つまり、男性は2.5人に1人、女性は4人に1人が要注意ということになるんです。
太巻
え!多くないですか!?
40代男性なんて50%超えてますね。
仲間がいると思うと妙な安心感もありますね(笑)
笹川
安心はしないでくださいね。
ただ、中性脂肪についての悩みは、多くの現代人が持っているということは事実です。
だから、私たちは基本を理解して、しっかりと対策して欲しいと思っているんです。
太巻
では、中性脂肪に悩む現代人の代表として、勉強させていただきます!
ということで早速ですが、中性脂肪って何ですか?
さっきのグラフも知ってるフリしながら見てました(笑)
笹川
分からないときは遠慮なく聞いてくださいね!
中性脂肪に関しては、
脂肪、体脂肪、内臓脂肪など似たような言葉が多くて分かりづらいですよね。
太巻
そうなんですよ!
それで、勉強しようと思って調べると、
「CとHの結合が・・」とか出てきちゃって。
で、また今度!ってなるという(笑)
笹川
分かりますよ。
今日はできるだけ簡単にお伝えしますね。
ところで、健康診断結果で「TG」って見たことありますか?
太巻
多分・・・無いです。
大事な数値なんですか?
笹川
実はこれ中性脂肪と同じ意味なんです。
検査を受ける機関によって、トリグリセリド、トリグリセライド、
もしくは略してTGなどと表記されることもあるんです。
検査結果を見て「中性脂肪」が無い時は、これらを思い出してくださいね。
太巻
へ〜表記は統一されてないんですね。
大事な数値なのに!
今日は「中性脂肪」で良いですよね?
笹川
はい、私たちも中性脂肪と呼んでますので。
では次に、中性脂肪ってどこあるか知ってますか?
太巻
どこに?
いや、それは、お腹とか二の腕とか、このプヨプヨしたのが中性脂肪じゃないんですか?
笹川
う〜ん、半分だけ正解です。
実は血液の中にもあるんです。
プヨプヨしたものは皮下脂肪や内臓脂肪のことで、
合わせて体脂肪と呼ばれています。
この体脂肪は中性脂肪が身体に溜まったものなんです。
太巻
血液、体脂肪、中性脂肪・・・
早くも拒否反応が(笑)
笹川
ちょっと反応が早いですね(笑)
大丈夫ですよ、この図を見てください!
笹川
身体に脂肪が溜まっていく流れを、すごく簡単に表したものです。
食べ物から摂った脂質は、
体内で中性脂肪という形に変化することで、
血液を通して全身で主にエネルギー源として使われます。
そして使われずに残ったものが体脂肪として身体に溜まっていくんです。
太巻
なるほど。
中性脂肪が溜まると体脂肪になるんですね〜
中性脂肪は血管を通って全身へ・・・
あ!だから血液検査で中性脂肪の量を測るんですね!
笹川
その通りです!
だから、血中中性脂肪という呼び方になるんです。
体重計では体脂肪は測れても、血中中性脂肪は測れないので、
健康診断や人間ドックの結果はしっかり見るようにしてくださいね。
(第2話に続く)
第1話のまとめ
・男性40%、女性25%が中性脂肪の数値が基準より高め。
・中性脂肪は血液の中にもある。
・余った中性脂肪が体脂肪として溜まっていく。
・血中中性脂肪は体重計では測れない。